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●「仁和寺にある法師――『徒然草』から――」
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- 〔これだけチェック!!〕
- 「徒然草」は兼好法師作で、鎌倉時代後期に成立。仏教の無常観を背景に、教訓談・処世法・趣味論など、多くの話題を書き連ねたものである。「仁和寺にある法師」では、せっかくの石清水八幡宮もうでをむだにした法師の話を例に、少しのことでも指導者に教えを請うほうがよいと述べている。
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●「漢詩の風景」
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- 「春暁」…春の朝、作者は眠気の覚めぬまま、俗事にとらわれず春の気分に浸っている。「絶句」…月日は、あっという間に過ぎてゆく。作者は、異郷の明るい春景色の中で、なかなか故郷に帰れない悲しみを歌っている。「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」…春がすみの中、遠い都へ旅立っていく旧友の孤独な姿と、それを見送っている作者の別れの悲しみを歌っている。
- 〔これだけ重要漢字〕
- 俗人(ぞくじん)・締めくくる(しめくくる)・避ける(さける)・含む(ふくむ)・繁華(はんか)
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●「漢字(4) 漢字を分解して考える」
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- 〔これだけチェック!!〕
- 漢字の多くは、分解すると、大きく二つの部分に分かれる。意味を表す部分が共通している漢字は、意味のうえでつながりがある場合が多い。音を表す部分が共通している漢字は、音が同じか似ている場合が多い。
- 〔これだけ重要漢字〕
- 侵入(しんにゅう)・逸脱(いつだつ)・閲覧(えつらん)・発憤(はっぷん)・大胆(だいたん)・一致(いっち)
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●「モアイは語る――地球の未来」
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- 〔これだけチェック!!〕
- この文章は、環境考古学者である筆者が、モアイのなぞ解きをもとに、地球の未来についての提言を述べた説明文である。モアイを作った文明を崩壊させた原因は、森の消滅にあった。そのことに学び、地球の有限の資源を大切に利用していくことが、人類の生き延びる道なのだ。
- 〔これだけ重要漢字〕
- 分析(ぶんせき)・溶岩(ようがん)・覆う(おおう)・捕る(とる)・恒常(こうじょう)
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●「根拠を明らかにして書こう」
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- 〔これだけチェック!!〕
- 明確な意見文を書くには、自分の立場を決め、その根拠を明らかにしてから構成を考え、意見をまとめよう。そして、意見文を読み合おう。
- 〔これだけ重要漢字〕
- 根拠(こんきょ)・漫画(まんが)
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●「文法の広場(2) 自立語のいろいろ」
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- 〔これだけチェック!!〕
- 自立語には、動詞・形容詞・形容動詞・名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞がある。動詞・形容詞・形容動詞を用言といい、活用があり、単独で述語や修飾語になることができる。活用しない自立語のうち、名詞を体言といい、付属語を付けて主語・修飾語・述語に、単独で独立語になる。自立語で活用がなく、主に用言を修飾し、様子・状態・程度を表す単語を副詞という。
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●「漢字(5) 熟語の成り立ち」
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- 〔これだけチェック!!〕
- 二字以上の漢字が組み合わさって、ひとまとまりの意味をもつものを熟語という。二字の熟語の成り立ちには、次のようなものがある。(1)似た意味の漢字の組み合わせ。(2)意味が対になる漢字の組み合わせ。(3)上が下を修飾する関係。(4)下が上の目的・対象を示す関係。(5)上下が主語と述語の関係。ほかに、接頭語や接尾語が付いたものや同じ漢字を重ねたものがある。/三字の熟語の成り立ちには、次のようなものがある。(1)漢字一字の言葉を並べたもの。(2)漢字一字の言葉と、漢字二字の言葉(熟語)を組み合わせたもの。(3)漢字二字の言葉(熟語)と、漢字一字の言葉を組み合わせたもの。/四字以上の熟語は、漢字一字の言葉と、漢字二字の言葉(熟語)とを組み合わせたものが多い。
- 〔これだけ重要漢字〕
- 阻止(そし)・終了(しゅうりょう)・漸増(ぜんぞう)・兼職(けんしょく)・充電(じゅうでん)・克己(こっき)
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●「五重の塔はなぜ倒れないか」
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- 〔これだけチェック!!〕
- 現代の建築学者である筆者が、歴史的建造物である五重の塔の構造上の優れた点を挙げ、地震国日本のこれからの建築物に取り入れるべき「柔構造」の考え方があることを述べている。
- 〔これだけ重要漢字〕
- 貫く(つらぬく)・摩擦(まさつ)・傾く(かたむく)・抑える(おさえる)・挿入(そうにゅう)
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●「読書案内」
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- 〔これだけ重要漢字〕
- 声援(せいえん)・哲学(てつがく)・詳しい(くわしい)
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●「読書活動 情報を検索する」
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- 〔これだけチェック!!〕
- 百科事典などで調べるときは、索引を利用してみよう。インターネットや図書館の検索システムなどを利用して調べるときは、調べたい情報の手がかりとなる言葉(キーワード)を使って検索しよう。
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